2024年1月31日水曜日

売店にて

  搭乗まで2時間以上ある。空港まですっ飛ばしてきたので、お昼から大したものは食べていない。売店を物色していたら、お姉さんから声を掛けられた。

「アニュハセヨ」。

「やっぱ、韓国人なんだな」(私は、外見として、国際的には韓国人と判断されるのだな)と、ブツブツ言っていたら、

 今度は、「こんにちは!」と言われた。

ベトナムで有名な「バインミー」のようなものが売っていたので、見ていたら、他のお客さんが来て、そのお姉さん、そちらの対応に廻った。こちらを気に掛ける素振りも見せてくれていたので、「I have time」私は時間があるから、良いよ、と伝えました。

 そのお姉さん、今度は中国を話しているの。同時に、韓国人も来て、ハングル語も話しているの。

 そちらの対応に一段落ついた時に、聴いてみたの「何か国語しゃべれるの?」と。「4か国語」との返答。

 でも、中国語と韓国語と日本語以外に、母国語のベトナム語と、英語は必須だろうから、5か国語話できそうだ。

 頑張ろう日本人。人間は環境の生き物。必要に迫られれば、出来るようになるかもしれない。成りたい自分の環境を作ろう。

2024年1月30日火曜日

船瀬俊介氏講演会

         2024年5月25日土曜日

      13時半開演。14時開始。長野市「女性会館しなのき」にて


 船瀬俊介さんの講演会を行います。

昨年に引き続いての船瀬さんの講演会。今年は建築の話と、昨今の世の中の状況について。

になるかと思います。


翌日、5月26日日曜日には、中曽根で白鳥建設モデルハウス完成現場見学会を行います。

現在、建設中です。その時までには間に合わせます。

2024年1月25日木曜日

旅のお供

 海外旅行へ行く時は、座っている時間が長い。得に今回は、一人旅なので、時間を有意義に使えるように本を2冊持参しました。

 日頃、読みたいなと思いながら、読んでいない本に「葉隠れ」という本がある。

今回は気楽な一人旅ということも有るかもしれませんが、前々日まで、全く旅行の準備をしていなかったので、旅のお供にしようとした「葉隠れ」の本も、準備不足。2日前に平安堂へ探しに行ったが置いてないと言われてしまった。代わりに購入した本が「夢をかなえるゾウ1」。読みやすそうだし、昔、流行っていたな、との記憶もあり、パラパラとめくってみたら、研修で常々言われていることがそのまま書いて有る。旅のお供としました。

 成田までの車内で、かなりのページを読んでしまったので、勿体なくなり、飛行機の中では、備え付けの映画を観ました。①アナと雪の女王 ②ラーゲーリーより愛をこめて ③こんにちは、母さん。

 ラーゲリーは二回目だけど、同じ場所で泣いてしまった。原さん役の安田顕さんが長谷川京子さんに手紙を届けるシーンは泣けますね。

 飛行機内で映画見て泣いている人はなかなか居ないかも。

 

「夢をかなえるゾウ1」

靴を磨く

コンビニでお釣りを募金する

食事を腹八分目に抑える

人が欲しがっているモノを先取りする

会った人を笑わせる

トイレ掃除をする

真っすぐ帰宅する

その日頑張れた自分を褒める

一日何かをやめてみる

決めたことを続けるための環境を作る

毎朝、全身鏡を見て身なりを整える

自分が一番得意なことを人に聞く

自分の苦手なことを人に聞く

夢を楽しく想像する

運が良いと口に出して言う

ただで貰う

明日の準備をする

身近に居る一番大事な人を喜ばせる

誰か一人の良い所を見つけて褒める

人の長所を盗む

求人情報を見る

お墓参りに行く

人気店に入り、人気の理由を観察する

プレゼントをして驚かせる

やらずに後悔していることを今日から始める

サービスとして夢を語る

人の成功をサポートする

応募する

毎日、感謝する


 この本は4年前に流行った本だ。この4年で「夢をかなえた人」が世の中に溢れかえっているか?この本でも再三言われているように、知ることではなく「行動する」ことが大切。行動していない人が世の中に多いということか?隠れて行動していて、結果がもうじき出てくるのか?



バイク事情

 ホーチミンの街は、バイクの交通量がめちゃくちゃ多い。

 最近ヘルメット着用が義務化された。バイクに乗る人も制限された。飲酒運転も厳しくなり、飲んだ翌日でも、検査に引っかかると、罰金と、何と、乗っていたバイクなり、車が没収されてしまうのだという。だから、バイク通勤している、2日目のガイドさんは、法律が変わった1か月前からお酒を飲んでいないという。

 バイクの乗車制限は、「ひと家族」まで。

ひと家族までだと、5人でも乗っても良いが、ヘルメットが義務化されたから、頭がデカくなって、乗りづらく、物理的に4人が限界なのだそうだ。

それでも、日本人から見たら逞しい。

 何でもバイクだ。物流もバイク。バイクの荷台に、10キロくらいの氷の袋を10袋以上乗せて運転している。4mの塩ビ管をバイクと一体化させたリヤカーみたいなヤツに載せて大通りを走っている。バイクの大群を見ていると、生命力と、逞しさを感じると共に日本人が失ってしまったものを、気付かさせてくれる。

右手の先が無い人

  知らない街を歩き回るのが好きな私は、ホーチミンの街を歩いていた。

 昨日も目にしたその人は、今日も、3月に開通する地下鉄の地下通路入口の脇に、座って、帽子を目の前に置いていた。何かこちらに声を掛けて来るが、現地の言葉なのでしょう、内容が分からない。でも、凄く陽気に。毎回陽気なのである。お金を恵んでくれということだと、状況から察せられます。

 何度も逢う右手の先が無いその人の帽子には、お金が入っている時も有れば無い時も有る。無いときの方がむしろ多い。ポケットに確保していたのかもしれないが、儲かっていそうにはない。

 チップの渡し方も分からない私は、ただスルーするだけでしたが、その日は、戦争博物館へ行って枯葉剤の被害の惨状を目の当たりにした帰りだったので、何かしてあげたくなって、帽子に、チップ程度のお金を入れた。枯葉剤の影響でそうなってしまったかもしれない、と思ったからである。

 有難うと思われる言葉を言われた気もした。


 毎日同じ場所で、物乞いをする人が何人も居る。歩道で、何かを枕にして寝ている人も居る。混沌としたホーチミンの街だ。

 

援助はその人のために成らないとも脳裏に浮かべましたが、思い直しました。

 最近「親ガチャ」という言葉を聞きます。裕福な家庭に生まれたら裕福な生活が出来るけど、そうでなければ、そうでない。と。

 日本人に生まれたらは間違いなく「国ガチャ」には、成功している。ベトナムに生まれ先天的な障害も持った人が、私のように自由に海外旅行を楽しめるか?と考えた場合、いくつもの壁を乗り越えないと、出来ない。 

 日本人として生まれた「ラッキー」チャンスを自分が生かしているか?まだまだ、出来ることがありそうだ。


靴磨き

  ホーチミン最終日、知らない街を歩くのが好きな私も、歩き疲れて、空港への出発時間まで時間を潰そうと、セブンイレブンで現地通貨を使い切る為にビールを2本買って、公園で、疲れた足を開放させる為に、靴を脱ぎ、ビールのタブを開けようとしていた時に、靴磨きの青年が遠くの方から歩いてきた。こちらは警戒心バリバリ。

 これから空港へ向かうからもうお金は残っていません、と、4000ドン(27円)の財布の中を見せました。

 OK,OK,というので、外国人と話をしたいのかな?と、話が出来る距離に座り、どっから来たとか、何歳だとか、どのくらい稼いでいるか?とか、子供の写真を見せられて、「かわいいね」とか、話をしていた。その彼、国内とは言え、遠く離れたハノイから、靴磨きの出稼ぎに来ているという。ハノイとホーチミンは、札幌から大阪くらいの距離。ハノイでは仕事が無いからホーチミンまで出稼ぎに来ているという。ビールが2本あったので、1本差し出したが、お酒は飲まない、と断られた。

 そんな話をしている隙に、少し口の開いた私の靴を手にし、仕事を始めだした。

 口の開いている靴の先に接着剤を付け、これでOK,とか言い、次に、踵が削れて斜めになっていると示し、斜めをどうやって補修するのか、見ていたら、斜めを修理することなく、3mm厚の一枚のゴムを踵一面に貼りだした。もちろん、外皮表面は、色の違っていたところに色を付け足してくれたり、ピカピカにして貰った。

 やって貰っている時に、内心、これで、残金4000ドン(27円)だけでは申し訳ない気持ちになり、1000円位は払うことを覚悟していた。

 

 作業が終わったら、「アフューせんえん」と言い出した。「a few 千円」。数千円頂戴よと。31歳のその彼は、私が財布の中身を見せた時に目ざとく千円札を発見していたのだ。

 そっからは、こちらも「戦闘態勢」。

 数千円でも、日本だと安いとか、こんなにきれいに直し、「like new」全く新しく見えるようになったとか、主張しだした。ここで、普通に千円を払ったら、もう千円、と言い出しかねない。「ぎりぎりを狙ってくる」な、と思ったので、

 千円札を財布から取り出すそぶりを見せ、もうこれだけだよ、グッバイと、渡す前にグッバイと言い、相手の表情を伺いながら千円を渡した。交渉成立。

 別れ際、握手を求められ、握手し、「いい旅行を」との言葉を残し、去って言った。終始、31歳の青年に一方的に場を握られていた。

 結局払った金額は2000円と4000ドン。

 手元には、確かに綺麗になった靴は残った。旅行から帰ったら捨ててしまおうかなとも思った靴でしたが、この靴を履く度に、この青年の生命力の強さを思いだすことになるのでしょう。


 真正面から、靴を磨かせてくれ、金をくれ、という方法だと、100%拒否される、と、経験上学んでいたのだろう。

 ベトナム人の、逞しさに、「日本人の、特に私の、足りないことを」まざまざと体感させて頂きました。

 全く、腹は立たなかった。商売はこうやってするものなのですね。